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シャント閉塞の対応について /かずみ 

内科医のみのサテライトクリニックの場合患者さんのシャントが閉塞しても自院で対応することがなかなかできません。普段からスタッフや患者さんに注意するように言っていますが急に閉塞してやむを得ず近くの外科のある病院へ転送することが年に10件ぐらいあります。急にシャントが閉塞して透析不可能になった場合には病院に転送するしかないのでしょうか?また、日ごろから注意できること、心がけること(スタッフ、患者)にはどのようなことがあるでしょうか

回答 /白石病院透析担当医

まず、当院の対応についてお話をします。
当院では、シャントトラブルに対応できる泌尿器科医が居ますので、シャント閉塞になっても、その日にPTAを行って閉塞したシャントを再開通させるか、別な部位にシャントを新たに作成して、同じ日に透析を行うことができます。
もし、その医者が学会等で不在の場合は、上腕動脈に直接穿刺して透析を行い、次回の透析までにシャントを再開通あるいは作成することにしています。透析を早急に導入する場合でも、上腕動脈の直接穿刺を行うか、シャントを作成した直後から作成したばかりのシャントを利用して透析を行うことにしています。したがって、ダブルルーメンカテーテルを利用することはほとんどない状態です。
シャントを長持ちさせるコツは、いろいろあると思われますが、本人の血管状況、糖尿病の有無、穿刺の技術、ドライウェイトの検討、抗血小板剤使用の有無、血管石灰化の状況、シャント音のチェック、血圧の変動(降圧剤使用状況)、透析間の体重増加の状況等いろいろな要素が閉塞に関係していると思われます。当院では、透析での血流量QBがとれにくくなったり、シャント音に変化が見られたりする場合は、PTAで予防的に血管拡張を行うことが多くなっている状況です。ですから、貴院の場合シャント作成やPTAを施工している医師と連絡をとりあって、すぐに対処してもらえるようなシステムを作ってみてはいかがでしょうか。