排液の量について /スズキユミ
先日は排液の白濁の件、回答を頂きありがとうございました。今回は排液の量についてですが、最近になって排液量が増えて、一日のトータルが入れた分プラス2000mlぐらいになっています。現在1300mlを一日4回入れております。以前は多いときでもプラス1000mlくらいでした。むくみは以前すごかったのですが、排液量が増えてから少し治まってきました。でも身体がフラフラするようになりました。排液量の増加に関係あるのでしょうか?
回答 /白石病院CAPD担当ナース |
排液量とは、排液したときに出てきた液量で、除水量は、排液量−注液量です。排液量は、注液量と除水量によってかわります。除水量は、透析液の浸透圧によって変わります。 現在使われている浸透圧物質はブドウ糖で、その濃度によって除水量が変わります。それだけでなく、患者様個々の腹膜の機能的性質が異なるため貯留時間によっても変わります。また、同一患者様においても水分が体に多いときの方が除水量が増えます。水分の排泄経路は、PDによる除水のみではなく尿量,便,不感蒸泄などもあります。さて、身体がフラフラするとのことですが、体の水分をぬきすぎると血圧が下がってフラフラすることもあります。けれでもフラフラの原因として、内服薬の副作用,電解質の異常,貧血,栄養障害,耳鼻科系疾患など様々なことが挙げられます。まず主治医に相談して、あなたにとっての適切な体重を決めてもらってください。大切なのは排液量そのものではなく適正な体重になるよう摂取量とバランスをとることです。適正な体重になってもフラフラするのであれば別に原因があるということになります。
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