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乳幼児のCAPDについて教えて下さい・・ / ゆうママ  

娘は生後6ヶ月です。先天性の鎖肛と泌尿器の奇形が伴っていました。胎児の早い段階から尿管が詰まりほとんど排尿されていない状態のようでした。羊水が増えず異常が解り早産いたしました。尿管が無く、現在右の腎臓は機能せず左の腎臓よりカテーテルにて排尿しております。胎児の早い段階で排尿されていなかった為、腎機能が低く泌尿器科のDrから近い将来CAPDが必要と説明を受けてます。他の投稿でCAPDによる治療での寿命が10年前後とされていますが、乳幼児でのこのようなケースの場合はどうでしょうか

回答 /白石病院CAPD担当ナース

現在行われる腎不全に対する代替え治療には、腹膜透析(PD),血液透析(HD),腎移植の3つがあります。
PDは腹膜を透析膜として使い続けることによって腹膜が傷んでしまうため、10年あるいはもっと早い時期に止めて違う治療にかえましょうということで、乳幼児であってもこれは同じことです。けれどもこれは“これまで使われてきた透析液では”ということで、新しい透析液の開発が進めばもっと長く続けられる可能性があります。2年ほど前に発売された中性液、今年発売間近の透析液には大きな期待がかかってるのはそのためです。
仮にPDができなくなっても、ある程度体が大きくなればHDもできます。あなたのお子様は尿管・膀胱にも問題がありそうなので腎移植専門医に直接受診しなければわかりませんが、通常はPDで体が大きくなるのを待って親御様から腎移植を受けるケースが多いです。
PDは、乳幼児や寝たきりの高齢者など患者様にかわって介助者が透析液の交換などの管理を行う場合、多大な負担がかかります。PDで腹膜の寿命云々の前に、お母様が燃え尽きてしまうケースがあるので、家族の支えが大切です。積極的に周囲の人たちを巻き込み社会資源などを活用し、くれぐれも独りで抱え込んでしまわないことが、あなたにとってまたこれからのお子様の成長にとっても大切なことだと考えます。