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教えてください /まこ 

CAPDを在宅でするにあたって、運動や食事面で指導をするには、どのようなことを注意したらいいですか?CAPD導入後に、体重が増加すると聞いたことがありますが、何故ですか?また、低蛋白になるのは何故ですか?活用できる社会資源はありますか?

回答 /白石病院CAPD担当ナース

カテーテル出口が擦れたり腹部を圧迫する場合があるので、鉄棒はしない方が良いと思います。成人はあまりしないと思いますが、小児の患者さまで保育園で鉄棒の前周りをしたという話をきいたことがあります。そのときは何でもありませんでしたが・・・
テニス・ゴルフ・運動会の父兄参加など相談を受けますが、そのときだけ貯留量を減らすなど症例毎に対応しています。
水泳はチューブからカテーテルまでラパックなどに入れ腹壁に貼付し、水着は男性ならハーフパンツ・女性ならワンピースタイプであれば隠れてしまいます。
食事
透析液からブドウ糖を吸収しますので、カロリーは控えめに。透析液にタンパク質が漏出しますので、良質のタンパク質を十分(1.0~1.2g/kg/日)摂取する必要があります。
導入後の体重増加
HDやPDを導入することによって尿毒症が改善されれば、たいがい体調が良くなって基準体重が増えます。PDの場合透析液からのブドウ糖の吸収量によっては肥満になる方もいらっしゃいます。けれども体重増加がみられたら、まず体液コントロール不良がないか見極めることが先決です。
低蛋白
平均5~15g/日のタンパク質が透析液へ喪失するためです。このため”食事”のところで申しました摂取量が必要となります。尿毒症期に腎臓への負担を軽減し透析導入を遅らせるために強力な蛋白制限を実行されていた患者さまの中には、考え方をうまく切り換えられない場合があり十分な説明が必要です。
社会資源
HDの患者さまと同様身障手帳の1級に認定されれば、税の減免・医療費の助成など様々な福祉制度があります。詳しくは住民票のある市町村担当者におたずねください。
今年はブドウ糖の入っていない透析液が発売される予定ですので、指導も様代わりすることと思います。
簡単に質問に答えさせて頂きましたが、あなたがもしPD患者さまを指導されるのでしたらこれだけでは不充分です。まずはPDについての総論的な書籍を読まれたり、透析液メーカーが主催する勉強会などに参加され体系的な基礎知識をおもちになっていただきたいと思います。