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オープン入浴  /ローマの松  

先日、担当の先生から「オープン入浴でいいよ」
と言われました。皆さんはどのようにされているのでしょうか?腹膜透析用の入浴剤があると聞いたのですが。

回答 /白石病院CAPD担当ナース

”オープン入浴について皆さんはどのようにされているのでしょう?”とのご質問ですが、オープン入浴をするかしないかはその施設の方針によって様々です。
”腹膜透析用の入浴剤”とはスパクリンPD(四国化成工業)のことでしょう。CAPD患者さまの入浴のために開発された浴湯清浄剤です。有効成分はジクロロイソシアヌル酸ナトリウムで、塩素系の消毒剤です。プール水や哺乳瓶の殺菌・消毒剤など広い用途で使われています。浴槽をきれいに洗って一番風呂に1袋を投入し混ぜます。カテーテル出口を覆っているドレッシング剤を剥がし感染の徴候がないか観察します。剥がしたドレッシング剤に分泌物が付着していたら、オープン入浴はせずシャワーのみとし通常のケアを済ませ、翌日に受診していただいています。これも施設によって対応が異なります。患者さまの入浴後家族の方が入浴されて差し支えありません。注意点は他の入浴剤と併用できないこと、温泉など公衆浴場などでは使えないことです。当院では例えばバスクリンを浴湯に入れたい方には、スパクリンPDは使わず入浴用パックを装着していただいています。温泉に入るときは、肌色の入浴用パックを装着しています。オープン入浴だからといって何もかも固定のテープを剥がしてしまってカテーテルや接続チューブがブラブラ下がっている状態は、カテーテル出口に重みがかかったり万が一どこかに引っかかったりして出血でもすれば感染の誘因となる危険があります。当院では包帯やパンツのゴムなどをお腹に巻いてそこにチューブを軽く2~3回引っ掛けるようにして垂れ下がらないよう指導しています。テープなどにかぶれやすいかたには、オープン入浴は大変有用ですが、このような理由から小さな子供さんといっしょに入る場合はパックの装着をお勧めしています。